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人が生きていく中での戒め

高野山

みなさん、こんにちは。

師走を迎え、何かとバタバタの時期ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

師走(しわす)と私もよく耳にしますが、どのような意味があるのだろうとふと気になり、調べてみました。

師僧も走る多忙な日との意味で、誰もが年の瀬をひかえて何かと気忙しく慌ただしくなる時期で、どっしり構えて読経をする師僧までも走り回らなければと思わせる程の多忙な日だという事から、師走と言われているそうです。

何気なく日頃に使っている言葉にはすべて意味があるんですね。

そして、今月の6日~8日に和歌山にある世界遺産でもある高野山に行ってきました。高野山は、総本山金剛峯寺があり、弘法大師・空海によって開かれた日本仏教の一大聖地です。

まずは、仏教体験という事で授戒という儀式です。「菩薩十善戒」について、簡単に説明しますが、「不殺生」…生きとし生けるものを殺さない。「不偸盗」…盗んではいけない。「不邪淫」…倫理を失った関係を持たない。「不妄語」…嘘をついてはいけない。「不綺語」…お世辞など無益な事を言わない。「不悪口」…悪罵しない。「不両舌」…二枚舌を使わない。「不慳貪」…むさぼらない。「不瞋恚」…怒らない。「不邪見」…間違ったものの見方。

以上のように、人が生きていく中で、非常に重要な事柄が戒めという形を取って表現されています。

30分に渡り、真っ暗な中で阿闍梨様から直接授かり、法話をいただいたのですが、まさしく生まれ変わったような気にもなれて、本当に良い経験になりました。その後も写経をし、お経の一字一句に願いを込めて、約1時間も雑念を払い、ただただ無心になれたのも良い経験となりました。

人生、一度きり。未体験ではなく、たくさんの経験をして行きたいと思います。

それでは皆さん、良いお年をお迎えください。